会社設立Q&A
Q.資本金１円で株式会社が設立できるって本当ですか？
A.はい。新会社法の下では、資本金１円からでも株式会社を設立することが可能です。
今までは、確認会社という特例を除いて、株式会社は1000万円、有限会社は300万円の資本金が会社設立には必要でした。
しかし、新会社法では、最低資本金規制が廃止されましたので、資本金１円から株式会社の設立も可能となりました。
但し、資本金制度そのものがなくなるわけではありません。
資本金とは、会社の財産や責任を示す重要な指数です。会社の事業規模をあらわす目安であったり、会社の信用を表す目安になっていたりします。
資本金額は多いほど信用力も上がるし、安定した経営が可能となりますが、その分出資者の負担が重くなりますので、事業規模に見合った額に決定しましょう。現物出資を利用するのも、一つの方法です。
Q.有限会社は作れないって本当ですか？
A.はい。新会社法が施行され、有限会社を設立することはできなくなりました。
但し、今ある有限会社は、特例有限会社という形で、そのまま有限会社を名乗って存続することが可能です。
また、有限会社から株式会社への組織変更をすることもできます。
Q.株式会社は、株券を発行しなくてはいけないのですか？
A.新会社法では、原則として株券を発行しないことになっています。
但し、定款に株券を発行することを定めた場合は、発行することができます。
また、非公開会社(株式譲渡を制限している会社)は、株主からの請求がない限りは、株券を発行しなくてよいことになっています。
「株式会社というからには、株券を発行したい」という方もいると思いますが、株券を発行する場合は、印紙税の納付が必要になります。これらのコストも無視できませんので、中小企業の場合は、特別な事情がない限り、株券を発行しない方がよいでしょう。
Q.資本金はいつ払い込むのですか？
A.資本金は、公証人という役人に「定款」の認証を行ってもらった後になります。
公証人の認証前に振り込んだお金は、資本金とはみなしてくれませんので注意が必要です。