残業代請求Q&A
残業代請求のよくあるQ&A!
Q.残業代請求には何が必要なの?
A.
必要な資料はあなたの置かれている状況にもよりますが、次のものがあると非常に有利です。
1.雇用(労働)契約書や労働条件通知書など、採用条件が判る資料
2.就業規則や賃金規定など、就業条件が判る資料
3.タイムカードや日報など、実際の労働時間が記録されている資料
4.日報やスケジュール管理ツールなど、実際の業務内容が記録されている資料
5.配布された書類や上司からの指示書など、実際の労働状況が判る資料
Q.タイムカードや残業をした明確な証拠がなくても請求できるの?
A.
はい、請求できます。また、回収できるケースも少なくありません。
但し、残業代を請求するからには、兎にも角にも、何かしらの根拠をもって残業代を計算しなければなりません。
何かしらの根拠とは、致し方ない場合は記憶を根拠とするしかありませんが、できることなら残業があった事実を立証する物的証拠を準備した方が好ましいです。
これは、そもそも訴訟(裁判)などにおける立証責任は原告(請求者)にあるためです。
一方、どのような根拠(証拠)に【証拠能力(証拠として有効かどうかの性質)】があり、それがどの程度の【証拠力(証拠としてどの程度有効かのレベル)】を有するのか、の傾向は常に変化しています。
特に、示談交渉での和解に至らず、労働審判手続きの申立てを含む訴訟(裁判)など司直の手に判断を委ねる場合の傾向は、ものすごいスピードで変化しています(半年前の記事や成功事例は参考にならない可能性も高い)。
Q.請求から回収までとのくらいの期間がかかるの?
A.
業代請求には様々なケースが存在し、ひとつとして同じものはありませんので一概にはお答えできません。
あくまで一般的な期間をお答えするのであれば、示談交渉で和解に至るケースであれば、1~4ヵ月程度、労働審判手続きの申立てをし司直の手に判断を委ねざるを得ないケースであれば、更に4ヵ月程度を要すこともあります。
Q.同僚と一緒に複数人で残業代請求をしたいのだけど?
A.
はい、問題ありません。むしろ、好ましいと言えます。
一概には言い切れませんが、残業代請求においては請求者が多ければ多いほど交渉や申立てが優位に運ぶことが多いです。
但し、複数人で請求をする際にご注意いただきたいのは、人数が増えると気持ちも大きくなるのでしょうか、残業代を請求するということを他社員に言い回る人がいます。
これは絶対に避けなければなりません。相手方(会社)の耳に入れば様々な証拠を隠滅される危険がありますし、あなたの職場での扱いにも悪影響を及ぼします(上司から冷遇されるなど)。
これは、決して言葉半分ではなく、真剣に受け止めてください。